インプットノートとしてのロルバーン
「良く書くことは、良く読むこと。良く読むことは、良く書くこと」
小説作法の指南書、奈良裕明『1週間でマスター 小説を書くための基礎メゾット』の中の一文です。
小説を書く(アウトプットする)ためにはたくさん読む(インプットする)ことが大事なのは僕も実感しています。
しかしただ読むだけでは本当に僕の力になっているのかな? と疑問に思ったことがこのノートを作ったきっかけです。
ここではインプットノートとしてのロルバーンの使い方を紹介します。
小説執筆などの創作活動をしている人も、そうではなく何かを勉強している人も何かの参考になれば幸いです。
格好つけて「インプットノート」と呼んでいますが要は何でもノートなので気楽に読んでくださいね。
デルフォニックスのロルバーンノート(Rollbahn)
ロルバーンノートとはデルフォニックスが出しているリングノートです。
中身はクリーム色の用紙に5ミリ方眼が印刷されています。ノートの最後にはクリアポケット付き。
カラーバリエーションが豊富で、期間限定・地域限定・コラボレーションデザインのものもあるためコレクターもいるほどです。
ノートの始めに月間ブロックカレンダー付きのものもあります。
その他のロルバーンノートの詳しい説明は今回は割愛します。
サイズ展開もある中、僕はLサイズを使用しています。
サイズは148×183ミリ。僕の割と大きめな片手をめいっぱい広げたくらいのサイズです。
ノートの書き方
物事をインプットするというのは、ただメモを取るだけではなく自分のものにすることが大事です。
そのために必要のことがアウトプット。
つまりインプットノートと言いつつ、実際はインプット・アウトプットノートとして使用しています。
僕が決めた書き方は左右のページで書くことを変える、という方法です。
左ページ:インプット
まずその日の最初に日付を書いてからスタートです。
左側にはインプットしたことを書いています。
- 気になったニュースや記事、ツイートなどのメモ
- 調べたことの覚え書き
- 読書中に気になったこと
例えば読書をしていて分からない語句に出会ったとき、一旦メモをしておいて区切りのいいタイミングで調べます。
教本や自己啓発本を読みながら要点を書き出すのもいいですね。
気になったニュースの概要も書き、さらに関連項目も調べて書いていきます。
僕はよく朝のニュースを流しながら気になった話題をメモしています。
また論文を読むことが好きなので『nature』のトピックスの概要なども書いています。
右ページ:アウトプット
左ページには知ったことや調べたことを書きました。ここで終わらないのが僕流です。
読書をしていて分からない語句を調べました。
では右ページには、その語句を使った例文を書いてみます。
この使い方で合っているかな? という確認も忘れずに。
教本や自己啓発本に載っていたことを検討するのもいいですね。
例えば「一流になるためには一万時間かけろ」という言葉を実行するにはどれくらいの量をどれくらいの期間で行えばいいのか計算してみたり。
気になったニュースや論文を見つけました。
ではこの知識を活かしてどんな物語の要素にできるかな? と自分なりの考えを書きます。
単純にニュースに対する自分の意見でも大丈夫です。
このノートの目的はインプットしたことを使えるようになることです。
メモをした直後に右ページを書けなくても後日ゆっくり書いていいですよ。
インプットノートを書くときのルール
僕はルールを決めすぎると守れなくなったときに嫌になるので最低限のことだけ決めました。
- 黒1色で書く(書きながらペンを持ち替えない)
- 綺麗に書こうとしない(まとめない・箇条書きで書く)
- いつでも持ち歩く
この3点だけ決めました。
あくまで頑張らずに続けるための補助ですね。
「いつでも持ち歩く」は外出時だけでなく家の中でも常に持ち歩いています。
寝るときは添い寝です。朝起きたらベッドの中で日付を書いてスタートしています。
また目標として「月にロルバーン1冊使い切る」を設定しましたが、守れなくてもOKです。
ただ、それだけたくさん書けたらいいなという願いです。
他の用途
あまり用途を限定しすぎると疲れてしまう、という人もいるかと思います。僕自身もそうです。このことはこっちのノート、あのことはこっちの手帳……とやっていると疲れるんですよね。7冊も手帳を持っておいて何を言うんだという話なのですが。
常に持ち歩くロルバーンには頭の中身を吐き出す場所という用途も与えました。
僕の悩みなのですが、ついつい頭の中身をツイートしがちなんですね。そしてそのままTwitterを見て時間が過ぎていく……。作業効率が下がりますし、愚痴などの人に言わなくていいことまで全世界に発信してしまいます。
というわけで「つぶやきノート」としてもこのロルバーンを使っています。
つぶやきたいことを左ページに、それについてのツッコミを右に。ここにインプットもアウトプットもあまり関係ないので深く考えずに使っています。強いて言うならつぶやきたいと思うに至る原因(出来事)を左、感想や考えを右ですね。
また考え事もロルバーンへ。
- 今月の予算案
- 欲しいものリスト
- 旅行の計画
- ちょっと怒ってること
- 小説のアイディア
- エッセイ・ブログのネタ
- 体調面の気付いたこと
ポイントは「いつでも持ち歩いているからこそ書ける」です。
ここまで来ると本当に何でもノートですね。
他のノート・手帳との兼ね合い
このノートの目的・コンセプトはインプットしたことを使えるようになること。言い換えると記録を残すためではなく考えるためのノートです。
なので基本あまり読み返しません。
では考え事で残しておきたいものはどうするか。
僕はここで他のノートにまとめて保存します。
ロロマクラシック:持ち歩き手帳
持ち歩き母艦であるロロマクラシック。スケジュール管理の他、メモページも何枚か挟んでいます。
買い物へ行く前にロルバーンに書き出した欲しいものリストから買い物リストを作成したり、予算案を家計簿に反映したり。ポイントは使う情報のみ集めるです。
クリップブック:執筆手帳
小説やエッセイ、ブログのネタは執筆手帳に落とし込みます。
そのとき使うものをピックアップしていく形です。
しかし僕はこのときロルバーンを見ながら書くのではなく、ロルバーンに書いたことを思い出しながら書いています。
繰り返しになりますがインプットしたことを使えるようになることがこのノートの目的なので、頭に入っていれば問題ないのです。
測量野帳:読書記録
僕は読書記録ノートとして測量野帳を使用しています。
しかし感想っていきなり綺麗に書けないんですよね。
なので前述した読書中のメモから残しておきたいことを読了後に測量野帳にまとめています。
メモを取らずに読書をするより楽に感想を書くことができるようになりました。
スタバノート:体調記録
通院用の記録ノートとしてスタバノートを使っています。
通院時以外持ち歩かない上に朝と寝る前しか開かないので、日中の体調の変化などはロルバーンにメモし、気付いたときに転記しています。
第二の脳としてのノート
このノートはノートを書くことを目的とせず、自分が生きやすくなるためのノートとして「利用」するために書いていきます。
こういう人を「メモ魔」って言うんでしょうね。
たくさん書いてたくさん自分を成長させていきます。
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